好きな街の雰囲気(054)
- K

- 2020年2月18日
- 読了時間: 2分
いろいろな都市を訪れるにつれ、
どの街に行っても「あの街に似てるな」「あの裏通りにそっくりだな」といった感じで、
意識せずに都市を分類してしまう癖がついている。
シンガポール以外の東南アジアは大きな分類ではどこも同じような雰囲気で、
訪問回数が多くなって正直飽きてしまってるのもあるし、
もうなにも感じなくなってしまっているけど、
その中でも好きだなと思って訪問するたびにふらっと歩いてしまうエリアや通りは、
決まってヨーロッパの旧市街のような場所。
なんとなくイギリス支配だったエリアよりは、
フランス支配だったエリアのほうが好きな傾向があって、
ミャンマーのヤンゴンより、ベトナム、カンボジア、ラオスの都市のほうが好きで、
それぞれにお気に入りのエリアがある。
もちろんそれぞれの古都も好きだけど、それはまた観光のようになってしまうので、
この際省いたとして、それぞれの経済首都や首都、地方都市に、お気に入りのエリアや通りがある。
以前書いたように、
フィリピンのマニラの空港が嫌いすぎてマニラ全体をじんわり嫌っている傾向があるわけだけど、
そのマニラの中でも、イントラムロスだけはなんか好きで少し空き時間があれば、
ふらっと歩きに行ってしまう。
スペイン人に作られたマニラ最古のエリアで、なんか雰囲気が好き。
石畳なだけで十分好き。
BGCのほうが整っててなんでもあるのに、友人に会いに行く以外にBGCに行くことはまずない。

幸福度は天候に大きく左右されるという意味で、
世界中の都市の中でも突出して好きな街、バルセロナでも、
宿泊する場所は決まって旧市街。
ふらっと歩き回ってしまうのも、ご飯を食べにお店に入ってしまうのも、
ゴシック地区の裏通りだったりする。
比較的訪問する機会が多いスイスのチューリッヒでも、
出来る限り旧市街に宿泊してしまうし、
仕事上、新市街に宿泊する場合でも、夜にはふらっとアルトシュタット(旧市街)へ足が向く。
リマト川の両側に広がるあの雰囲気にもう完全に吸い込まれていく。
石造りの重厚な感じが好きなのか、
程よく狭い裏路地の感じが好きなのか、
理由はなんなのかわからないけど、
どこにいってもあまり感動がなくなってしまった自分が、
一人でいても心躍る場所のひとつ、それがヨーロッパの旧市街に分類される場所。
キレイな海でも、広大な自然でもなく。
歳をとったからなのか、なんなのか。


