「やりたいことがない」はどん底の兆し(091)
- K

- 2021年3月13日
- 読了時間: 2分
30歳後半のときに湧き出てきた感情だ。
これは非常に危険な兆候だと気がついたのはそれから随分時間が経ってからだった。
お金も時間もそこそこ余裕が出来て、
ちょっとしばらく隠居生活でもしてみて、
その隠居生活にも飽きてきたからそろそろなにかしようか、
と腰を上げたときに、「あれ?」っとなる感情だ。
「やりたいことない」ぞ、と。
しばらくは、友達とも、
「なんかやろうよ」「でもやりたいことないよね」
などという生産性ゼロの会話を続けながら、本を読んだりして頭でっかちになっていったりした。
で、そこそこな無益な時間を過ごした後に、
ガツンと言われたこと。
「やりたいことがない、というのは、もう無能の極みだよね。」
これは目が覚めるような一撃だった。
ぐうの音も出ない。
無能なやつほど、この「やりたいことがない」発言をするものだ。
やりたいことがないんじゃない。
やれることがないだけだ。
能力のあるやつは、
その能力であれも出来るしこれも出来るし、他も組み合わせるともっとこんな事も出来るし、
と、思いつく物事は尽きない。
やりたいことに溢れていく。
でも、無能な人は、やれることがないから、
あれも出来ないしこれも出来ない、派生して生まれるこんなこともあんなことももちろんない。
それを「やりたいことがない」という言葉にぎゅっと集約するわけで。
あげくやりたいことがないといってチャレンジもしないのだから、無能のままであって成長はない。
これに気が付かせてくれた言葉には大いに感謝している。
「やりたいことがない、というのは、もう無能の極みだよね。」
焦った自分は、強烈な置いてけぼりの恐怖に駆られ、
1ヶ月とかの単位でテーマを決めて、自分のできないことをできるようになる鍛錬に時間を使うことにした。
すると、見事にやりたいことが溢れ出す。
やれることが増えていくと、どんどんやりたいことを思いつく。
あれもやりたいしこれもやりたい。
派生してさらに深まっていく。
「やりたいことがない」と思っている人へ。
出来ることがないからそう思うんだ。
経験した自分が言うので間違いないが、
それは強烈なマイナスのループである。
能力を新たに獲得し、やれることの選択肢を増やす。
このプラスのループにハマってみることを強く強くおすすめする次第だ。
プラマイゼロのステーブルはない。
プラスのループ以外はマイナスのループしかないのだから。



