“どんな友達が出来る環境か”は意外と大きい(143)
- K
- 2023年6月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年6月16日
子供にとって、
【友達の影響力】
というものは大人が想像している以上にでかい。
最近、
長男が、 James Clear著のAtomic Habitsという本を持って帰ってきた。
かなり大きくて分厚い本だ。
どうやら、友達の中でも、
勉強もスポーツも人一倍出来ちゃう友達の家に行ったときに、
「この本すごくいいよ、良い習慣を続けるのに役立っている」
と教えてくれて、そのまま持って帰っていいよ、ということになったらしい。
さっそく自分の部屋で、
中学生にとって小難しいであろうこの分厚い本を読み始めた長男は、
いつもだらしない座り方をしていたのが、背筋ぴーんとなってて、
いつも散らかりっぱなしの部屋は整理整頓されて美しく、
いつも暇さえあればTiktokやらSnapchat等SNSで時間を溶かしていたのが、
それらアプリをアンインストールした、と。
そして、読んだ内容を得意げに話してきさえする。
「毎日1%でも成長すれば、1年後には恐ろしいほどの差がついている」
などなど。
こうやって本を読んで成長して行ってくれることは大変ありがたい。
で、
本題に入ると、
実は、この本の日本語訳バージョンは、
何年か前に自分は読んでいて、
その中でも「これいいな」と思った部分は、
子どもたちに、興味づけから入り、表現を優しく変えて、
印象に残るようにドラマティックに伝えたりしていたのだ。
まさに「毎日1%の改善が、1年後に大きな大きな差となって現れる」話は、
得意げに僕自身が伝えていたのだ。
伝えた時、子どもたちは、目をキラつかせて「おぉぉーー!」って感じで、
びっくり感動していたものだが、
なにかそれで習慣が変わったのかというと、何も変わらなかった。
でも、尊敬できる友達に同じ内容をプレゼンされたら、
大きい本を持って帰ってきて自分で読み始めて、すぐに習慣が変わってしまったのだ。
この影響力の違い。
全く同じ内容で、全く同じ話し方で、全く同じタイミングで話したとしても、
歳の離れたおっさんが話す
のと、
同級生が話す
のとでは、
影響力は雲泥の差だ。
それほどまでに尊敬できる友達の影響力というのは計り知れないのだ。
人は良くも悪くも環境に染まるし左右されてしまう生き物だ。
環境に左右されずに確固たる自分を持って歩んでいく強き子もいるだろうが、
それは少数だろう。
そう考えると、
どんな友達が出来るのか、というのは想像以上に子供の人生に影響を与える。
親の出来ることなんて、
尊敬できるような友達が、お互い良い影響を与え合え、刺激し合える友達が、
たくさん出来るような環境に、子供を放り込んであげることくらいだろう。
そこには多少のお金がかかったとしても価値があると思っている。
