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シンガポールの住居に網戸がない問題を解決してくれるサービス(122)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2023年1月26日
  • 読了時間: 4分

シンガポールの住居には基本的に網戸がない。

国をあげて蚊を発生させない対策を行っているのでシンガポールにはたしかに蚊は少ない。

でも不快な虫は蚊だけではない。

そこそこなサイズ感の蜂やアブやハエなども高層階でも飛び回っているし、

ゴキブリだって蜘蛛だっているし、

なんならヤモリもいる。


なのに、シンガポール人は平気で窓を開けっ放しだ。

なんなら玄関ドアの前に檻をつけて、ドア自体は開けっ放しという家も多々ある。

セキュリティは問題ないだろうが、虫は?

気にしないのか?


ということはもうシンガポールに来た当初から思っていた。

結論、彼らは気にならないらしい。

あらゆる窓を開け、ドアもバックドアも開けっ放しの生活は、

自分からするともう、それは屋根のある外だ。

外にソファやベッドやワークデスクを置いて生活しているようなものであって、

とても許容できるはずがない。


だったら窓を締めろという話だが、まだまだ問題はある。

それはドアというドアの隙間がすごいことだ。

玄関扉の下の1センチ以上の隙間からゴキブリなんか2匹おんぶしても余裕で入ってこれるし、

隙間というかもう、向こうが見えてる。


日本で住居を建てる際、

気密性能を表すC値というものがよく話題に上がる。

四季のある日本では寒かったり暑かったりで冷暖房の効きのよさは、

そのまま快適な生活と安いエネルギー代につながる。

なのでC値は低い方がいい(気密性が高い)とされている。

100平米の家に100平方センチの隙間があったとしたら、

100 c㎡ ÷ 100㎡ = 1

C値は1 という計算。

古い家屋はさておき、最近ではC値0.3以下を目指し、

なんなら0.1なんてのも珍しくはない。

それほど、びちっと隙間がないわけだ。


隙間しかないシンガポールにC値という概念があるのかどうなのかは知らんが、

もうドアどころか窓のサッシもガッバガバだ。

向こうが見えてるし割と大きな虫でも入れるくらいの隙間だ。


我が家は革製品もあったりするので、

クーラーを多用する。

窓を開けっ放しになどした日には瞬殺で革がカビるからだ。

だが、これがまた隙間のお陰で、クーラー(除湿)の効率が非常に悪いのだ。


というわけなので、

なにかとちゃんとしていないシンガポールの住居に、

かれこれ引っ越しを繰り返し5軒住んできたが、

引っ越ししたあとまずやる作業は、

家中の隙間を埋め、どうしようもない部分には網戸を貼る、ということだ。

適応されるご家庭もいるようだが、自分としてはこの部分に適応はできない。

それほどに虫が嫌いだからだ。


ドアの下の隙間を埋めるツールは、

シンガポールでD.I.Yと検索すればそういうものを売ってる店がヒットするので、

そこで買うがよし。

窓の隙間も、それ用の、毛のタイプ、スポンジのタイプ、など売っているので、

隙間の幅広さに応じて買うがよし。


問題は網戸だ。

こればかりは自作はかなり難易度が高い。

なので、もう最初の住居からまいどまいどお世話になっている業者がある。

PEACEON SCREENS PTE LTD という会社で、もはやここの社長と顔なじみだ。

実績もあるし、すごく丁寧な完璧な仕事をしてくれるので心強い。



作業後に冷蔵庫に貼っていかれるマグネット。


はっきりいって安いとは言えない。

最初はわりと驚くくらいの値段だと思うが、

それがこっちの相場だ。

網戸の冊子をつくるのではなく、マグネットで貼り付けて使うタイプなので、

賃貸の人でも安心だ。

で、今回、割と難易度が高い部分に大規模な網戸を作ることになった。

それは洗濯機などが設置されているバックヤードスペースだがもろに外だったからだ。

イメージでいうと、日本のマンションのバルコニーの縁から屋根(上の階のバルコニーの床)までの

空間全部を網戸で覆い、外であるバルコニーをある意味部屋の一部のように室内にしてしまう感じだ。

なぜならここを防御しない限り、虫が入り放題だからだ。

当然マグネットでつけようにも、マグネットを貼るための縁がない。

こんなところにどうやって設置するのか。。


施工当日、造作された大きな四角い枠を持参し、糊とシリコンでバチバチにぴったりとはめ込み、

そこに網戸をマグネットでくっつける、という作業をし始めたときは、

なかなかに感動したものだ。


お陰で、引っ越したばかりの住居も、

すでにありとあらゆる隙間を埋め尽くし、

開口部分も網戸で防御完了。

虫の一匹たりとも通さない。

外からの攻撃はもうないと考えていい。


内からの攻撃は何度かあり、

すでにゴキブリ数匹、ヤモリ2匹は撃退している。

快適な生活のために今はコンバットがあらゆる場所に仕掛けられている。


というか、

もう、いい加減、網戸を標準装備にしませんか、シンガポールのデベロッパーさん。

ウォシュレットを標準にするよりも遥かに需要が高いと思っている。











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