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慢性上咽頭炎にはEAT療法(158)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2023年10月23日
  • 読了時間: 5分

以前にも書いたように、コロナに罹ったときから、なにかと体調不良が続いている。

本当にストレスになっていて、

動悸息切れ、肺の苦しさ、鼻の奥のつまり、

などなど、常に何かが発症しているというか、もうこれは慢性化していると言っていい。


で、少し体が疲れると、鼻がつまり始める症状が悪化して、

少し体が疲れると、鼻の奥が詰まって臭いや味がわからない、という症状が頻繁にでるようになった。

これはいよいよQOLが低下すると思い、

EAT療法(Bスポット療法)を受けることに決めた。




EAT療法とは、調べると、

「痛みの少ない上咽頭擦過療法(EAT・Bスポット療法)とは、

 上咽頭に塩化亜鉛を直接塗布することで炎症を改善する治療法です。」

と書いてある。


昔、アトピーが酷かった幼少期、皮膚科に行くとなぜかいつも、

喉から綿の付いた棒を突っ込まれて喉の奥に薬を塗られていたのだが、

まさにあれが、塩化亜鉛を塗るこのEAT療法だった。

昔は何にでも効くみたいな魔法のように言われていたこの治療法は、

すったもんだあって一時期下火になり、また最近コロナで見直されてきた感がある。




シンガポールの耳鼻科に行っても、この治療法は受けられない。

EAT療法を取り入れている病院がないのだ(自分調べ)。

なので、日本で受けるしかないが、

この治療法は少なくとも週に一回病院に通って3ヶ月ほど経過を見ることになる。

3ヶ月も日本にいるのは無理だ、と思っていたところ、

セルフEAT」なるパワーワードを発見した。



動画で見る限り、

きれいなお姉さんが、笑顔で鼻の奥まで綿棒を突っ込んだり出したりを永遠に繰り返している。

恐ろしいけども笑ってできるくらいなら。。。

そんな勇気をいただいたので、

方針としては、

  • 一度日本の病院(できれば名医)で診てもらい、

  • そこからセルフEATをシンガポールで続けてみる、

ということにした。



さて、そうと決まったら、日本の病院だが、

色々調べるに、仙台にある堀田修クリニックの堀田先生がこの分野で有名だと知った。

ちょうど仙台に用事がなくもないし、

これは行っとくしかない。



はるばる仙台入りして、

朝から病院で血液検査や尿検査などもし、

なんの異常もないことが確認でき、

じゃあEAT療法やってみましょう、ということになった。



この瞬間まで、自分のイメージでは、


鼻から綿棒 = コロナのPCR検査で体験済み

喉から綿棒 = 幼少期何度も体験済み


ということで、油断しきっていた。



「仰向けに寝転んでくださいー」

先生が綿棒2本持ちで鼻にグッサリと奥まで突き刺し、

文字通りマドラーでカクテルを混ぜるかのように容赦なくグリグリーーーーっと擦りつけた。

もう激痛で涙が止まらない。

「はい、反対側もー」

もう一方の鼻の穴にも同様にマドラー攻撃。

足をバタバタさせて痛みと戦ったが、何かを刺激されたようで涙が止まらない

「はい、喉からもいきますー」

文字通りバクザン先生が力強く筆を叩きつけるかのように容赦なくベチョベチョーーーーっと。

これまた痛気持ち悪い。



地獄のようなEAT療法を受け、その日はご飯を食べる気力すらももがれてしまった。

とにかく喉の奥が染みて痛い。

痛みが少ないなんてそんな嘘を誰が書いたのか。。。


炎症があるとそれだけ痛いらしい。

確かに猛烈に痛い。

ドロッとした血がつばに混じる。



あのきれいなお姉さんの笑顔動画でイメージしていたものとは大いに違ったし、

薬を患部に塗る療法だという勘違いをしていたことにあとから気がついた。

  • 塩化亜鉛を塗布する

  • 綿棒で上咽頭壁を擦過する

目的はこの2つだったのだ。

  • 塩化亜鉛を塗布することで炎症を抑える。

  • 綿棒で擦過することで滞った血を抜いて血流を活性化させる。迷走神経を刺激する。

だから、わりと強めに擦りつけるのが目的なのだ。

これを知らなかったので随分思ってたのと違う、となったのだ。



治療が終わったあと、先生の指導の元、セルフEATの練習をしたけど、

もうその頃には心が折れていて、自分で綿棒を入れることなど出来るはずもなかった。

もう、なにやっても痛い。

だって何もしなくても痛いのだから。

「毎日朝晩、綿棒を2本ずつ使って強めに擦りつけてください」

毎日朝晩だとも知らなかったので、より一層凹む。


大量の綿棒と塩化亜鉛をもらってシンガポールに帰国した。




さて、とはいえ、

数日やってると慣れてきて、鼻の奥までぶっ刺すことになんの抵抗もなくなってきた。

毎朝毎晩、鼻から出した綿棒の先は血まみれだ。

でもこれも先生に言われていたし写真も見せられていた。


炎症が酷いと、綿棒のこの部分まで血がつく、

炎症が中程度だと、このくらい、

炎症が軽いと、このくらい、

炎症がないと、血がつかない。

と。


そこから10日ほどずっと血まみれだった。


ところがそこから、日に日に血が薄くなってきて、

なんと3週間近く経ったある日、

血が完全につかなくなった。

もうこの頃には慣れきっているので、割と強めにグサグサ突き刺していたにも関わらず。

これには感激した。


それ以降、例えば、

辛いものを食べて深酒した次の日とかは、

また血がついている。

でも、健康的な食生活を送っていると血がつかない。


肝心の鼻詰まりなどに関しては、

まだ詰まりはある。

完璧に改善したとは言い難いものの、

鼻の奥で冷たい空気を感じることが出来るほど、

鼻が通るときがあって、これは3年以上も感じていない感覚だったので嬉しかった。



ということで、これは続けてみようと思う。

いまでは2本ぶっ刺しグサグサと突っつきながら妻と会話できるまでに成長した。

数カ月後が楽しみだ。



飽きるほど魚介を食べた仙台。





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自分にも40歳がやってきた。

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