無人コンビニ「无人超市」(012)
- K

- 2019年4月3日
- 読了時間: 3分
前回に引き続き、中国が千年の大計と力を入れるSmart City「雄安新区」です。

中国でいろいろな会社が運営に乗り出している無人のスーパーやコンビニ。
中国版Amazon goと言われている実店舗です。
ここ雄安新区では、インターネット業界大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)が運営する天猫に次ぐ規模の、
京東商城を運営する京東(ジンドン)が展開する無人コンビニ「无人超市」
がありました。
実に恥ずかしながら無人コンビニを初めて利用するので、
入店までにすでに少々手間取りました。

中国のSIMとWeChat(微信)があれば画面に従って進められます。
このときは、なぜか使っていた中国のSIMの調子が悪かったのかワンタイムパスが届かず、
一緒に視察に行った中国人友人の登録作業に便乗して入店。
同じく登録作業にまごつく中国人観光客で入り口はスマートフォンとにらめっこする人だかり。
さて、中に入ってみると、見た感じは日本のコンビニとほぼ同じ。
ただ支払いカウンターがない。
代わりに出口とかかれたトンネルがある。
店員さんは全くいないのかというと商品を搬入するスタッフのような位置づけの人がいてて、
おそらくこの人がトラブル対応しているのでしょう。
試しになんか買ってみよう、と、
水やら何やらを適当に手に取り、それを友人に手渡しして友人を先頭に出口トンネルへ向かう。
トンネルの突き当りに大きな液晶パネルがあり、そこに友人が映し出されている。
立ち止まること数秒。
これだけでもう決済完了。
おぉ。
なんかちょっと未来感。
仕組みとしては、
商品棚に重さの変化を認識できるセンサーがあり、
店内にあるカメラで追われたデータと照らし合わせることで、
どの客が「棚からなくなった商品」を手にしているのかを判断できるとのこと。
今回でいうと、
入り口で登録していない人物であるぼくが商品棚から商品を取り、
その商品を出口の手前で中国人友人に渡し、決済した流れなので、
棚から消えた商品を持って歩き回った後、手渡ししたという一連の動作を、
正確に追いかけられていたということでして、精度はそこそこ高いと言えますね。
実際正解率は80%以上だとかいう記事を見かけたことがありますが、
観察していた中では決済ミスになっている人は一人も見かけませんでした。
キャッシュレスだQRコード決済だなんちゃらPayだという今の決済の形が、
過去のものになるのにそんなに時間がかからないだろうな。
日本の顔認証決済のコンビニはまだ試したことないけど、
なんか横浜にも顔認証のファミマがオープンしたらしいですね。
同じような感じなのかな。
さて、雄安新区では、
この無人コンビニ「无人超市」以外にもいくつかお店はオープンしていまして、




普通に客が入っていたので通常営業しているようですが、
果物屋さんのおばさんと、買ったバナナにかぶりつき小腹を満たしながら世間話をしてみたところ、
全然儲かってない、お客さんまだまだ来ない、とのことでした。
この近所に住んでいるそうです。
テクノロジーによってどんどん暮らしやすくなるぼくらの未来を考えると、
わくわくしますね。
ここ雄安新区が拡大するのはまだまだ時間がかかりそうだとは思ったけど。
あと今回久しぶりに北京に来たわけですが、
WeChat(微信)にだいぶ片寄っている感がありました。
いろんなところでWeChat Pay (微信決済)での支払いを受け付けているものの、
Alipay(支付宝)が使えないんです。
Alipay決済しか出来ないぼくとしては、困る場面が何度かありまして。
この前、深センに行ったときにはそんな場面はあまりなかったように思うんだけど。


