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モチベーションの上げ下げなんて(065)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2020年5月10日
  • 読了時間: 3分

若いときから今までの間、

いろいろなビジネスをするにつれ、

実に様々な年齢の人と仕事をしてきた。


自分よりも一回りも二回りも上の人に、

指示を出さなきゃいけないこともある。





そういうときに、

礼儀も何もあったもんじゃないことは重々理解な上で、

一瞬でその人について諦める基準を決めていて。


それは、

モチベーションの自給自足をする気がないタイプの人。





常に高い状態をキープなんて超人のようなことを求めるわけではないし、

むしろ自分自身上げ下げ大いにある方なので、人のことなど言えない。


けど、自分で戻ってこれないタイプと仕事をすることほど無駄にエネルギーを使うことはない。


これがまだ20代だ、というなら話は別だけど、

40代、50代、60代、という経験を積んでこられた大人の場合、

お互いに無駄な時間を過ごしてしまう可能性が高い。





やる気が下がったり、さぼったりは自分も大いにやってしまうけど、

いやむしろさぼることは大得意な部類で、

意識高い系の人と話してると恥ずかしくなってくるけど、


でもせめて、

大人になったのならモチベーションの上げ下げなんて自由自在でありたい。





だから、数回、仕事を依頼したり指示したりしてみて、

「あ、この人は例のタイプの人だ」と気づいた途端、

もう全ての期待を捨てて、諦めることにしている。





たぶん、情熱のある、優しい上司であれば、

なんとかその人のモチベーションを上げにかかり、

丁寧にヒントを与えたり、期待をかけて任せたり、

そういうことをするんだろうけど。


自分の冷たさには気づいてる。


最近も、管理職になった友達に、組織改革をしたいんだが難しくて、と

相談を受けたときにも、

その友達の人としての優しさを感じるとともに、

自分の「他人への興味の無さ」をあらためて自覚した。


そして、

「それだけ大きな組織なら色んな人がいるから、

 向上心のない部下は相手にしないでいいと思うよ」と、

根も葉もない解答をしてしまった。





20代の頃に頭に叩き込んだ好きな言葉の一つに、


「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」


というものがある。

ご存知、連合艦隊司令長官、山本五十六を代表する名言だ。





まだ諦めを知らない若い頃にこの言葉を頭に焼き付けて、

スタッフに接していた時期があった。

他人は自分を写す鏡なんだーと。


そんなことをしているうちに、「あー、そうか!」と気づいたことが今日の主題だ。


やる気の

・自給自足が可能な人

・自給自足する気がある人

には意味のある名言だけど、


やる気の

・自給自足をする気がない人

には一切意味がないんだと、ある日突然気がついた。




若すぎて自給自足の仕方がわからないことはあるかもだけど、

いい大人になってわからないなんてことはあり得ない。

モチベーションの自給自足をする気が無いのだ、と。


それでいい人っていっぱいいる。

もう50歳過ぎて、一定の給料もらって、

それが続くだけでいいんだ、という感覚はむしろ当たり前かもしれない。


自分と他人は別の脳みそなのだから、いろんな考え方があって普通だ。

自分の考えを押し付けるなんておこがましいにもほどがある、と。





それ以降、

相手に対しても申し訳ないし、自分にとっても良いことはないので、

お互いの無駄を避けるべく、早々と諦めて距離を取ることにしている。


しかしこのタイプが、

自分の会社の社員にいる場合、

辞めてもらわない限りなかなかに厄介なんですよね。




逆に、

モチベーションの自給自足が出来る人材は、

会社にとってそれだけでどれほど価値があることか。






ちなみに、

山本五十六さんの名言は、

我が子と接するときに、実に役立っている。


自分もやっていないくせに、子供に求めている、

こういう恥ずかしい自分に気づける素晴らしい名言だ。


やることをさきにやってからゲームしろよ、

歯磨きしながらiPhoneいじるなよ、

なんてどの口が。。。


子は親を写す鏡とはまさに。




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殻付きサザエが手に入ったので。




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自分にも40歳がやってきた。

We don’t stop playing because we grow old;

we grow old because we stop playing.

​​何かを始めるには良い歳だ。

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