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ユーザーだけで成り立つ世界(064)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2020年5月3日
  • 読了時間: 3分

「子供が長期の休み」、という状況は、

夏休みと大差ないので毎年経験していることだけど、

「子供が長期の休みで家に居続ける」、という状況は初めて経験。


夏休みでも習い事があったり、友達の家に遊びに行ってたり、

何かしらで家にいないものだけど、

今回のこの外出できない状況はそこが大いに違っていて、

寝ても覚めても子供が同じ空間にいる。


これは非常にレアな経験をさせてもらっている。

普段から叱った後絶対に引っ張らない、ということを気にしているが、

この状況はより一層切り替えを大事にする必要があって、

なにか子供がまずいことをしたときに叱るのは一瞬。

喧嘩も同じく、絶対に引っ張らない。


この気持ちの切り替えは、外出自粛期間のおかげで子供もうまくなったと思う。


喧嘩しようが同じ空間に居続けるわけなので。





在宅ワークに関しては、普段から在宅なので、

出張に行けないのがネックなくらいで、

さほど変化はない。


けど、ここに子供が一日中家にいると、

流石に普段どおりとは行かない。


「パパ遊ぼう」

という嬉しい誘いがやってくる。





一緒にSwitchしたり、一緒にYoutubeやTikTokみたり、

Netflixでジブリみたり、

ベランダでバスケのパスしたり、一緒に筋トレしたり。





そんな中であらためて思うのが、

今のゲームの世界や、動画サイトの世界って、

もうユーザーだけで成立しちゃってるので、際限ないなということ。


昔のゲームの世界は、

クリエイターがクリボーの動きまで決める必要があって、

どこで出現してどんな動きをするのか、

作り込まなきゃいけなかったわけだけど、

もう今やそんな必要は一切ない。


一定の動きしかしないクリボーにユーザーが飽きちゃうので、

ランダムな動きをするクリボーを作らなきゃ、ではない。


飽きるわけのない、ランダム極まりない動きをする敵役を、

別のユーザーが好んでやってくれるわけなので。


Fortniteとか友達同士で音声つないでやってる子供を見てると、

「あーそりゃおもしろいよね」と思う。


チーム組んでるのが友達だし、

敵側もどこかの誰かなわけで、プログラムされた動きをするわけじゃなく、

文字通り人間的な動きをするわけだから。





Youtubeも同じく。

ユーザーが勝手に商品(動画)を陳列してくれて、

別のユーザーたちがそれを勝手に消費(視聴)していく。


無限にいるユーザーが無限に商品を並べていくので、

際限がない。





敵をプログラムするという仕事を、

ユーザーが喜んでタダ働きしてくれ、

商品を陳列するという仕事を、

ユーザーが自ら進んでやってくれる。





この世界に足突っ込むと大人も抜け出せないわけだから、

子供がどっぷりハマってしまうのは当たり前だな、と。


外に出られないとなると、

なおさらだ。





動画などはもちろん余り見てほしくないなと思う内容のものを見ているときもあるけども、

役に立ってくれている部分も多く、

その一つは、日本語のアップデート。


どうしても日本語を話す友達が少ない子供達は、

日本語が遅れ気味なわけだけど、

日本語の動画を見ることでそこが解消に向かっている。

それも補習校の国語の授業では習わない、最新の日本語が多用される世界。


ほんとこの外出自粛という状況が、

今のような便利な時代に起こったことが救いだ。


これが自分の子供時代の環境で起きたと考えると、

子供だった自分が有り余る時間を家の中だけで楽しめた自信はないな。



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夕焼け。





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