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狩りに出るのか、立て籠もるのか(063)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2020年4月26日
  • 読了時間: 3分

COVID-19が世界中で自粛を巻き起こす中、

日本語のネット上では自粛警察とアンチ自粛との戦いが盛り上がりを見せていて、

様々なデータと知性が入り混じった討論が勃発している。


自分としては、中立的に戦いを見ているけど、

その中で「あー、納得」という意見はいくつかあって、

そういう意見を発している人のTwitterを新たにフォローしてしまっている。





その中の一つで、

「昔は一家を食わしていくために、男が狩りに出た。」

「猛獣に殺されるリスクはあったけど、そのリスクを取らなければ飢えて死ぬ。」

という話があった。


要は、

経済を回さなきゃ死ぬでしょう(政府の補償が十分でない前提)、

一家を食わしていくために、コロナにビビってないで稼ぎに出なけりゃ飢える、

狩りで猛獣に食われる率とコロナに羅漢して死ぬ率は、

云々、という内容だ。


一家の長はいつもリスクテイカーで、

肉というリターンを得るには常にリスクをとってきたのだ、

一方年寄りや子供は安全のため、家に籠もり、そこで出来る仕事をしてきたのだ、

ということだ。





時代が石器時代ではないので比較はあれだけど、

人に雇われずに飯を食ってきた身としては、納得できる部分は多い。






で、

自粛したい人は自粛して、

自粛したくない人は自粛しない、

という自己責任型役割分担はどうだろう、という発想が出てくる。


もしコロナにかかっても重症でないかぎり病床を使わず自宅待機するし、

もしコロナが原因で死んだとしても文句は一切ない、

という誓約書にサインした上で、

狩りに出る人は出る。


持病があるとか高齢であるとか、

理由はどうあれコロナにかかるのが絶対嫌だ、という人は、

必要最低限の活動以外で外に出ないという誓約書にサインした上で、

徹底的に自粛する。

出来る限り人と接触しない、家族であっても。


出るも出ないも自分達で決める。

その代わり文句は言わない。






もちろん、敵は見えないウイルスなので、

狩りに出ると決めた人は、

高齢者との同居は解消しておく必要もあるかもしれない。

家族と別居もあるかもしれない。

が、それも含めてのリスクを取る。


自粛すると決めた人は、

太陽の光を浴びれない、運動もできない、

身体が弱っていくという可能性がある。

が、それも含めてのリスクを取る。






狩りに出ると決めた人は、

おそらく明日の食事代を稼ぐ必要があったり、

十分な貯蓄がなかったりする人が多く、

自粛すると飢えてしまう人でしょう。


逆に自粛すると鬱で精神がやられてしまう人かもしれません。




自粛をすると決める人は、

おそらく一定の収入が確保できているか、

働かなくてもいい資産がある人が大半なので、

狩りに出なくても飢えない人でしょう。


逆に飢える恐怖があれば自粛せずに狩りに出るでしょう。






これでいくと、

経済もある程度回るし、

稼ぎに出たい人の希望も、

コロナに羅漢したくない人の希望も叶うのでは、という意見。


アンチ自粛の人は徹底的に経済を回しにかかり、

自粛警察の人は徹底的に家に籠もる。


アンチ自粛の人は、自粛警察が家に籠もるのを応援するし、

自粛警察の人は、経済を回してくれるアンチ自粛の人を応援する。





これにあまり大きな穴が見当たらない気がしてしまう。





もちろん日本政府が十分な補償を即座にするのであれば、

話は変わってくるんでしょうけども。


もしくはこのウイルスが数ヶ月で収束することが決まっているのであれば、

話は変わってくるでしょう。


でももし、

今後長い目でこのウイルスと共存していかなきゃいけないというのであれば。



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テイクアウトが豊富になったのは嬉しい。






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