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2021年Cryptoの世界から抜け出せない(101)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2021年10月10日
  • 読了時間: 5分

--金が全くない者と、金が多すぎる者の共通点は、なんだか分かるか?

人生がつまらないということだ。--



シンガポールでも子供が「だるまさんがころんだ」で遊んじゃうくらい、

みんな観ちゃったのが「イカゲーム」だ。

タイトルからしてどうかしている。

かくいう自分も、Netflixでおすすめに上がってくるたび、

そのタイトルを刷り込まれ、ついには観てしまったものの一人だ。


そのイカゲームの今の所の最終話で、

冒頭の会話が出てくる。


自分自身、金が多すぎる者、ということはないが、

30代も半ばになろうかという頃に、

何かを購入するときに値段を気にしなくなった時期があった。

好きなことをしてすごしても、あまりお金が減らない、という時期だ。


このとき、それを楽しいと感じることができた時間は今思い返すとものすごく短い。

どこへでも行ける。

食べたいものは食べていい。

欲しいものは買える。

時間は自由にある。

行く先々で一緒に楽しんでくれる仲間もいる。

そのときの自分に、この「イカゲーム」の冒頭のセリフに続く文言がバシッとくる。


「何を買ったり食べたり飲んだりしても、結局はつまらなくなってしまう。」

「楽しいと思えることがもうなくなってしまった」


特に自分は、同じことが繰り返されることを嫌う性格だ。

なんどか経験すると飽きてしまうからだ。


海外出張が月に数回ある生活を半年も続けると、

どこへ行っても感動がなくなってしまう現象が誰にでもあると思う。

まさにそれだ。


絶景をみても、もうあまり何も感じなくなってしまう。

いい景色ならもうたくさん見た、同じようなものだ、という冷めた感覚。

とびきり美味しい料理を食べても、初めて高級寿司を食べたときの感動はもう感じることが出来ない。

どこかで経験した味だな、ということになってしまう。


物欲も圧倒的になくなっていく。

ファッショナブルなものではなく、ファンクショナルなものを選ぶようになるので、

1つあれば十分であり、買いたい物がなくなる。


こういった状態は、

ある程度お金や時間に余裕を持った人の多くが一度経験することだと思う。



そしていま、この2021年に、そういう経験をしている人が結構増えている、というお話。

原因はCrypto

いわゆる仮想通貨の世界だ。


コロナ渦における移動制限のおかげで、国を出ないどころか家を出ないような生活が、

もう1年9ヶ月ほど続いているわけだが、

そのおかげでPCの前で過ごす時間が飛躍的に増えた。

PCの前で完結するようなことを必然的に行うようになった。

それは投資の世界もしかりだ。


昨年の秋頃から、Cryptoの世界のいわゆるDeFiをお触りする人がちらほら出始めた。

新しい物好きの自分としては、もちろんワクワクしてすぐに飛びついてしまった。

当時はDeFiを触っている人は非常に非常に稀だったと思う。

Defiのなんたるかはググれば出てくるので割愛するとして、

そのパンクな思想に共感して毎朝DeFiの情報を貪り食う日が続いた。

誰にも管理されないWallet。

仲介者のいない金融サービス。

制限されることなく瞬時にCrypto資産を世界中どこにでも送金できる利便性。

知識の乏しいものにとっては詐欺師やハッカーがうごめくハイリスクな世界だが、

理解を深めている者にとってはとんでも金利が稼げてしまう魔界。


銀行預金しているなんてバカバカしい、インデックス投資していることすらバカバカしい。

そんな気持ちになってしまっても仕方がないような、魅力的な数字が並ぶ世界。


加えて昨年秋頃から、

Crypto市場全体がバブル相場に。

一旦バブルが落ち着いたかと思えば、

今度はNFT市場がバブル相場に。


で、いまここ、というわけです。


このお祭り騒ぎの中で、

あらたに億万長者になった人が周りにたくさんいる。

Twitter上でも高校生が億万長者になっていたりするぐらいだから、

世界中に山ほどいるだろう。


もちろん、

Cryptoの世界はまだ参入していない人も多いし、

なんならDeFiの世界なんて、もう知らない人の前で口にした日には、

随分白い目で見られると言うか、なんというか会話が成立しない。


自分もDeFiに慣れ始めた去年の末から、

これはおもしろいよ!と友だちに話したし、

質問されて事細かに教えたことも少なくない。

が、実際にDeFiの世界に来た友だちはほぼいない


共通の会話ができる人自体、非常に少ないので、

逆にDeFiをお触りしている友だちは貴重であり、

話の通じる稀な相手として、毎日のように情報交換することになる。


その稀な友だち界隈で、少し前から問題になっているのが、

暇で仕方がない」問題だ。


あるとき、ひとりが、Boringだ、と発言したことをきっかけに、

周りでわれもわれもと皆退屈していることが露呈した。

通常世界では異常と言える利回りで資産が増えるDeFiの世界では、

そのRewardsが不労所得化してしまい、

なにもしなくてもお金が減らない人たちが生まれているからだ。

持っていたNFTがたまげるような値段で売れてしまった人もいる。

働く気も失せるだろう。


もちろん、これがバブルだと認識しているので、

崩壊目線も持った上で、ある程度の対策はみな練ってあるから余計に、Boringなわけだ。

なんせ皆、2017年組どころか、2013年組とかだからだ。

バブル崩壊後の閑散期もHODLしてきた猛者だ。


なにかCryptoの世界ではないことをしよう。

誰から言い始めたわけでもないがそういう空気にもなり、

みな、リアル世界の投資案件やビジネス案件を共有するようになる。

で、皆であーだこーだと分析をする。

ついこの間も、シンガポールの不動産リノベ案件について議論した。

2.5ミリオンで買って、改装費やファイナンスの費用、Tax関連や届け出関連、

ローン金利も含めてなんやかんやで3.5ミリオン程度。

で、2年以内では売りぬけ、期待値としては30%を取りに行き、

4.5ミリオン強でエグジット。

2年で目標30%か。

んーーーー。。。

じゃあBTC買っとけば良くない? じゃあDeFi触っとけば良くない?

と誰かがつぶやき、おかえり。

Cryptoの世界へ戻ってきてしまう


いまそれほどにCryptoの世界の訴求力は大きい。

もちろん、まだまだ、この世界を覗いてしまった、ごく限られた人にとっては、だが。


少なくとも2021年が終わるまでは、Cryptoの世界から抜け出せない人がいっぱいいるだろう。


個人的には、すべてのコレクションがNFT化して、新しい文化の保存の形として当たり前になり、

バーチャル世界で行きていく準備がまた1つ整う感じにはワクワクしている。

紙幣がすべてデジタルになったように、それは割と一瞬で起きるんだろうなと思う。


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めちゃ高い歩道橋、Henderson Waves。






























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自分にも40歳がやってきた。

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​​何かを始めるには良い歳だ。

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