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デスクワークは肩を痛める可能性がある(104)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2022年2月9日
  • 読了時間: 5分
実は去年の9月ごろから右肩が痛い。

最初は多少痛い程度だったが、10月に入る頃には痛みは相当なものとなっていて、


コップを持つことすらも痛いという状態になっていた。


もちろんそうなると服も脱ぐことができないし、


シャワーで背中を洗うこともできない。


文字通り使い物にならない男、夫、父となっていた。




おおよそ原因はダンベルプレスだろう、と。

右肩はインピンジメント症候群だと過去にも言われている。


イキって高重量やらかしたときに何かがどうかして痛めたんだろう、


と安直に考えていた。


そうなのであれば、おそらく1ヶ月から2ヶ月位は筋トレをせずに、


安静にする必要があるため、筋トレをしない日々が続いた。




しかし、11月に入っても12月になろうとしても、


一向に痛みが消えない


それどころか、一ミリも改善していない気がするのだ。


なんなら痛みはひどくなっている気もして、


右肩は地面と平行以上には上がらなくなっていた。




これはさすがにまずいなと思い、


整体にも行ってみた。


さすがに整体にいったその日は、肩が上がるようにはなる。


しかし、翌日からは徐々にまた悪くなるだけだった。




もしや、ロードバイクがいけないのか。

確かに前傾姿勢で肩に負担があるようにも思う。


なのでロードバイクすら乗らなかったが、


それでもまるで改善しなかった。


整体の先生にはお世話になって助かったものの、


根本治療にならないのでほとほと困り果てていた。




そして、前回書いたように、日本へ一時帰国の時が来てもまだなお肩は痛いままで、


スーツケースを飛行機の棚に持ち上げることなど、


何があってもできないという状況だった。




そして日本で 14日間の隔離が始まり、


隔離先のネット接続が非常に不安定だったこともあり、


デスクワークが思うようにできない日々が続いたある日、


肩の痛みが改善している事に気がついた。




なんか肩が上がる。


コップを持っても痛くないし、


少しなら重いものも持てる。




この不思議な回復はその後も続き、


約1ヶ月間の日本滞在時に、


なんと日常生活に支障がないレベルにまで肩の痛みが改善した。


もしや日本の冬がいいのか。


いや、日本の食べ物が栄養満点なのか。


そんなわけはないし理由がわからない。




これにはほんとに驚いたが、


3ヶ月以上も苦しんだ後の回復だったこともあり、


嬉しくてシンガポール帰国後、恐る恐る腕立て伏せくらいから筋トレを再開した。




そしてシンガポールでの7日間の隔離も開けた頃。

なんとまた痛みがじわじわと増えてきたような気がしたりしなかったりな状況になり、


その10日後には、完全に最悪の状況にまで戻ってしまっていた。




なぜなのか理由はさっぱりわからない。


筋トレも痛くない程度にしかしていない、というか頻度も週1程度だし、


ロードバイクも非常に肩に気を使いながら乗っていたし、


ここまでの悪化をする要因がない。




さすがに、骨や腱に異常があるのかもしれない。

と心配になって、


シンガポールで整形外科に診てもらうことにした。




そして、先生に相談すると、


実に納得の行く原因を指摘された。


それが、デスクワークだ。



コロナ渦に入り、多くの人がWFH(Work From Home)となり、


デスクワークの時間が激増したここ2年間。


当初、デスクワークが増えることで、


整形外科では、首や腰の痛みをうったえる人が増加するだろう


と予測していたそうだ。


ところが、なんと増えた患者の一番は、肩。

実にコロナ前の3倍にまで肩の痛みをうったえる患者が増えたそうだ。


デスクワークの姿勢が肩に影響を与える、ということはもはや否定できないこととなり、


先生たちも大いに驚いたそうだ。




そう言われればそのとおりでして、


思い返せば自分も、どこにも外出できない毎日、


一番長くいる場所は、デスクのパソコンの前。


一日に何時間も動かないまま同じ姿勢で、マウスとキーボードを撫でる日々。


チェアに座ってデスクにあるキーボードを触るという姿勢は、


背中が丸くなるし、腕を前に突き出している状態。


この状態を何時間も何時間もキープすることで、肩の骨と骨の間にある腱が、


骨に挟まったような状態となり、炎症を起こす。


ここは個人差ありで、皆同じではないのは当たり前だが。




もちろん、筋トレもロードバイクも肩に影響はあるが、


安静にしていて改善しないのであれば、直接的な原因とは考えにくい。


デスクワークは多いですか?の質問に、


思い当たる節しかなかった。


なんせ仕事をしていない時間でさえも、パソコンの前で調べ物をしていたりするし、


デスクを離れても、スマホを目の前に持ってきていじくる姿勢だ。


これまた背中が丸くなって腕を前に突き出している姿勢だ。


本を読むのもiPadで同じ姿勢だ。


実に起きている時間のほとんどはこの姿勢をしていることをあらためて認識した次第だ。


みなさんも同じではないだろうか。




ということで原因はすっきりしたものの、


一応、MRIをとって、炎症の程度も調べ、理学療法でリハビリしていく方向だ。


しかし根本原因である、姿勢の問題を解決しない限りは、意味がない。


何かあの姿勢をしなくてもキーが打てるようなもの、

もう売ってたりしませんか?


偉い人に是が非でも作っていただきたい。




解決しそうな体勢ですぐに思いつくものと言えば、


ダイハード4のワーロックしかない。


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ハッカーのワーロック (フレディ/フレデリック・カルーディス)

このようにキーボードがお腹に近い場所にあれば、


肩甲骨を寄せて背筋を伸ばした姿勢でもキーボードが打てるし、


腕も前に突き出さなくて良い。




ということで、使用していなかったTempureの厚手の枕を膝の上に乗せ、


その上にキーボードを置いて、


マウス(トラックボール)は椅子の肘置きに固定し、


デスクと完全に分離された体勢を即席で確立している。


もう少し枕に厚みがほしいのと、少し枕にこちら側に対して傾きがあるとありがたい。


Yogiboとか形の変えれるものがいいかもしれない。


しばらくは探求、試行錯誤で快適なコックピットを作っていくことにする。




パソコンが必須なエンジニアやデザイナーのような人のための、


肩を痛めないデスクワーク用コックピットが売っていたら、


即買うだろう。



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F1のスタート地点のすぐ近く。




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自分にも40歳がやってきた。

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​​何かを始めるには良い歳だ。

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