iPhone 12 miniを入手したものの。。。(085)
- K

- 2020年11月19日
- 読了時間: 8分
今日は、
機種変更にまつわる面倒事は一方で解決され、一方で複雑化している、
という点について書いておこうと思う。
昔はiPhoneが新機種を出すたびに必ず買っていた。
発表される中で最強のものをかならず買うことにしていた。
買うに値するワクワクがそこにはあった。
でもここ数年のiPhoneの新機種発表でワクワクすることはなくなった。
実に面白くないのでもう長年買っていない。
40歳の誕生日にiPhone XS MAXをもらった。
中国・香港エリアで発売されていた物理SIMを2枚入れられるタイプだ。
シンガポールのSIMと日本のSIMを指しての生活は非常に便利で、
もう一台サブでもっているAndroidもデュアル物理SIMタイプなので、
シンガポールのSIMとアメリカのSIMが刺さっている。
各国、サービスを受けようと思えば、もはやSMSでの認証は当たり前化していて、
特に日本のサービスの難点は、日本の携帯番号しか受け付けてくれない点だ。
アメリカも特定のサービスを受けるにはアメリカの携帯番号が必要で、
そのおかげで日本のSIMとアメリカのSIMをもう何年も契約し続けている。
eSIMとかも出てきてはいるけど、
データ専用の場合が多いので、SMSを送受信できないとあまり意味がない。
そういった意味で、もらい物のiPhone XS MAXとAndroidの2台持ちで物理SIM4枚、
このスタイルがここ数年の定番となっている。
iPhone XS MAXがもらい物であることを考えると、
もうiPhoneを何年買っていないのだろうか。
それはさておき、
長年使っているこのiPhone XS MAXにも異変が起き始めた。
電池の減りが早すぎることはコロナ渦では割となんとでもなる問題なのだが、
いきなり再起動が始まる現象は仕事をしているときにはダメージがでかい。
たまにリンゴループまで起き始めてしまってこれはいよいよやばい。
そろそろ買い替えかな、などと思っていたときに、iPhone 12 miniが発売。
物理SIMはシンガポール版では1枚しか入らない(中国では2枚入るのかな、知らんけど)。
が、まぁ最悪出張時だけSIM差し替えで対応するとすれば、
2台のスマートフォンのうち1台は小さいものでいいんじゃないか。
そんなふうに思って、人生で初めて、
iPhoneの最大最強もの以外の機種に手を出した。
何年も機種変せずにいたので、通信会社のポイントやらなんやらでほぼ無料で手に入るも同然だ。

そうして人気だと聞いていたiPhone 12 miniがよる注文して翌日手に入るという状況で、
謎に簡単に手に入ってしまった。
iPhoneの機種変更の設定に関しては、
実に慣れている。
というのも、自分の機種変更自体は久しぶりだが、
我が家では子供もひとり1台iPhoneを持っていて、
それらは古くなったものがお下がりとして子供の手に渡っていくシステムなので、
家族4人分の機種変更をひとりで毎回こなしていたので、
もう目をつぶっていても出来る、に近い。
機種変更にまつわる面倒事が解決されてきている点は、
iPhone新旧2台を並べておけば転送される時代になったということだ。
逆に毎回面倒だなぁと感じている点、むしろ複雑化しているなぁと思う点のひとつは、
Google Authenticatorなど、2段階認証アプリだ。
こればかりは、一個ずつ手動で移行しなければならない。
Amazonのアカウントも米国、シンガポール、日本と3つ持っていて、
Googleのアカウントも、それどころじゃないほど持っていて、
Microsoftもしかり、その他証券会社や取引所なども含め、
Google Authenticatorを使っているアカウント何個あるんだよ、というレベルだ。
個人的には全部SMS認証でいいやんって思っているけど、
Google Authenticatorで2段階認証しなさいと言ってくるサービスは多い。
これらサービスに対して、旧デバイスのGoogle Authenticatorでログインした後に、
新デバイスのGoogle Authenticatorを追加するか、
一度2段階認証を切ってもう一度再設定するか、
もしくはQRコードをスクショしていたりキーをメモっていたりすればそこから復元したりとか、
まぁなんせ、一個一個やり続けるしかない。
さらにここで要注意なのは、
新デバイスで有効にしたGoogle Authenticator2段階認証は、
旧デバイスでその時点で無効となる場合が多い。
Amazonのように何台も2段階認証有効で追加していけるパターンもあるが、
たいていは旧デバイスでは無効となる。
というかそのほうが安全だ。
しかし、ここで問題なのは、この新デバイスに移行したあと、この新デバイスがなにか問題を起こして、
起動しなくなった場合など、どこにも有効な2段階認証がない、という自体が発生する場合があるのだ。
・2段階認証登録時のQRコードのスクショを撮っていない
・同じくKeyをメモっていない
・2段階認証のバックアップコードが用意されていない
・バックアッププランとしてSMS等の設定がない
こういった場合、もうカスタマーに連絡して、一回2段階認証を解除して貰う必要が出てくる。
やりとりのなかで、パスポート等を持ち、直筆でその日の日付や文言を書いた紙を持ち、
それらがきちっと写るように自分の顔も入れて自撮りした間抜けな写真を、
カスタマーに送りつけることになる。
ここまでの面倒が起きるケースは稀だろう。
稀だろうけども、
なんと今回それが起きたのだ。
もう2日間、自分の時間が潰れた。
何が起きたかと言うと、
旧デバイスから新デバイスへ転送は成功した。
この時点でGoogle Authenticator等以外のアプリや銀行系アプリ以外は、
問題なく動く。
そして、次にGoogle Authenticator等の移行を手動で行う。
銀行系アプリの設定もできる限り手動で行う(ここにも問題があるが後述)。
そして次にSIMを差替えて新デバイスでチャット系アプリ(これも何種類もあってうざい)を、
設定していく。
設定すると旧デバイスでは使えなくなるチャットサービスが多い。
さてここまで来た時点で新デバイスのバックアップを念の為とっておくべきなので、
クラウドをあまり多用したくない派の自分としては、
デスクトップに接続して物理的にバックアップを開始しようとした。
そのとき。
新デバイスであるiPhone 12 miniが、あろうことか突如リンゴループしだしたのだ。
おい。
新品やろ。
しかもなんでいま。
リンゴループ初心者ではない自分としてはリンゴループ時の対処法は知っている。
が、今回何をしてもループするのみだった。
最終手段は初期化だ。
だけど、待って欲しい。
初期化するということは、上記で行った面倒な移行手作業をもう一度一から繰り返すということだ。
いや、自体はそれどころではない。
旧デバイスの2段階認証系はほぼ無効になっている。
新デバイスを初期化するということは、2段階認証出来るものが手元にないということだ。
バックアップコードやSMS認証出来るものならいい。
でも、できないものいっぱいある。
しかもQRコードのスクショやKeyのメモなど、まぁあまりしてないだろう(己の甘さ)。
ということは、これは間抜け写真をカスタマーに送り続ける作業までもが追加されるということだ。
前に進むには避けようがないので、
初期化したが、初期化中に頭にきて、
「iPhone miniは妻にあげることにし、
自分は旧デバイスiPhone XS MAXに戻そう。」
そういう思考になった。
理由はわからないが、miniが嫌いになったからだろう。
ということで、旧デバイスだと思っていたiPhone XS MAXでまた2段階認証の設定を一個ずつ手動で開始、
同時に無理ゲーになっているものに関しては間抜け写真の送りつけを開始。
そしてチャット系アプリを旧デバイスのほうに設定しなおす。
(この過程でなぜかLineだけ多くの履歴が消えていった謎。こんなことは通常起こらない。怯)
そして今度は妻の新旧デバイス移行作業をワンオペでやる、という罰。
もう嫌だ。
この作業本当に嫌だ。
往復2回、妻の分1回、計3回もこの作業を繰り返し、完全にストレス値が上がっていた。
もう、呪われているのかiPhoneに。
さて、
そんな作業に疲れていた合間に起きていたもう一つの問題も書いておく。
それは銀行系アプリだ。
個人口座はまだいい。
問題は法人口座だ。
以前まではカード型の電卓のような物理トークンデバイスがあり、
それを操作することで、ログインや送金先登録、もしくは実際の送金まで、
認証をしていた。
いまでもそういうシステムの銀行もあれば、USB型の認証デバイスを使う銀行もある。
ただ、昨今そういったトークンデバイスが、物理デバイスからデジタルトークンへと切り替わっている。
スマートフォンが物理トークンデバイスの代わりにデジタルトークンになるパターンだ。
現に、シンガポールの大手銀行法人口座でも、
いまや送金時のApprovalは登録してあるスマートフォンにアプリ経由で通知が来て、
アプリ上で承認ボタンを押す。
この通知がくるスマートフォン、これが新旧iPhone移行作業では移行できないのだ。
(個人口座はアプリ内でこの切替がさくっと完了できる。)
銀行側で新iPhoneに通知が来るよう設定しないと旧iPhoneがデジタルトークンだと認識され続ける。
そしてこれを切り替える作業がログイン内のどこかで出来るはずなのだが、
全然見つからなかった(そんなに時間かけて探してもいない)。
miniが死亡しなければ、
翌日にでも法人対応カウンターに行って手続きをする行為を口座の数だけやらなければ、と思っていた。
今回は旧iPhoneに戻して結局問題ない感じに使っているが、
これはiPhoneが急にリンゴループ等で死亡したときはめちゃ困るんじゃないだろうか。
もちろんカウンターに行けば対処してくれるだろうけど、
整理番号待ちをする無駄が生じることは間違いない。
もっというと、海外の法人口座の場合、かなり難儀しそうだ。
その場に行きたくても行けない今、送金できない、という状況のまま、
デバイス変更のリモート対応に何日かかるかわからない。
証券口座とかの場合、今この銘柄を売りたい、買いたい、という場合、結構困るはずだ。
こう考えると物理トークンデバイスを持ち歩かなくても良くなったデジタルトークンという制度だが、
物理トークンデバイスのほうが安心感はある気がする。
電池切れ等の対応は生じるけど、物理トークンデバイスの電池は恐ろしく長く持つし。
セキュリティ上の観点から、スマートフォンの機種変更時にこれら2段階認証やデジタルトークンが、
自動的に新機種に転送されてしまうと問題があるのだろう。
けど、ほんと、ポンっと新機種に移動してほしいんです、お願いします、偉い人。



