【シンガポール】1 for 1(buy 1 get 1 free)の罠(132)
- K

- 2023年3月15日
- 読了時間: 4分
シンガポールの飲食店とかで、
プロモーションやってるときとかに、
よく、
1 for 1
Buy one get one free
なるものを見かけると思う。
これは、一つ購入したらもう一つ無料であげるよ、ということであり、
ハッピーアワーでビールやワインを注文する時に、
このプロモーションの場合が結構ある。
1杯分で2杯飲めるのだから、
なんとも太っ腹な半額サービスだ。
会計時には1杯分しか加算されないが、
1杯目を飲み終わるとスタッフが2杯目を持ってきてくれる。
そして、これは飲食店だけではなく、
たまに、スーパーマーケットなどでもやっている。
つい先日も、
シンガポールの庶民の味方、FairPriceというスーパーマーケットにて、
新鮮なブロッコリーが、なんと「1 for 1」になっていた。
我が家は野菜の中では、
ブロッコリー、オクラ、アスパラガス、パクチョイ、玉ねぎ、ニンニクの消費が多い。
なので、新鮮な大きなブロッコリー2房が1パックになっていたものを、
4パック購入した。
1 for 1 なので、これでお会計はブロッコリー2パック分になるはずだ。
実に13年近くシンガポールに住んでいて、
スーパーマーケットなど飽きるほど行ってるのに、
ここ最近になって、この 1 for 1 の罠に気づいたのだ。
それは、スーパーマーケットでは、
1 for 1 は自己申告しなければ適用されない
(場合が多い)ということだ。
どういうことかというと、
例えば、この日は、無人のレジに向かった。
自分でバーコードをスキャンして行き、会計ボタンを押して支払ってでるやつ、だ。
ここで、ブロッコリーを4パックスキャンすると、
当然の如く、4つとも会計に加算された。
合計金額にももれなく4つとも加算されている。
「最終支払価格は支払いページで」と書いてあるので、
支払いページでマイナスされるんだろうと思って先へ進むと、
もうあと一歩で戻れなくなるカード支払い画面でも、
4パック加算されたままだ。
そこで、無人レジの問題解決担当のインド人のおばちゃんを呼ぶ。
「ブロッコリーが 1 for 1 だから2パック分になるはずなんだけど」
というと、もちろん、回答は、
「1 for 1 は私は知らない」
となる。
まぁ問題解決担当がその日のプロモーションを知っているなど、
そんな日本みたいなことはない。
ここはシンガポール、情報は自分の担当していることだけ知っている。
そこで、おばちゃんに、
悪いけど、ブロッコリーコーナーへ行って調べてきてよ、
とお願いして、派遣した。
10分待っても帰ってこないので、確認しに行くと、
まったく別の用事をしていた。
まぁこれも想定内だ。
さておき、ブロッコリーは 1 for 1 だったでしょ、と聞けば、
「ああ、そのとおりだ」と。
「じゃあ、この会計どうなってるのさ? どうすれば2パック分マイナスしてくれるの?」
と聞くと、
「おまえが4パックスキャンするからだめなんだ。」
「最初から2パックだけスキャンすればよかったんだ。」
なんと。。。
それ下手したら万引きになるやつ。
まぁもちろん、1 for 1 のものだけが「スキャンせずに素通りできる」ように
自動検知されているんだろう、と思うが。いや思いたい。
※シンガポールの無人レジは一方に買い物かごを置き、一方に持参の袋(もしくはレジ袋)を置き、
一つずつバーコードスキャンして買い物かごから袋に移動する。
その重さが計られているため、スキャンせずに万引きということが出来ない仕組み。
で、結局、おばちゃんは、会計画面から、2パック分のブロッコリーをキャンセル処理してくれた。
無事、手動で 1 for 1 。
無人レジでの、
1 for 1 の商品の自己申告方法は、
その分をスキャンしない
が正解だとこのとき初めて知った。
ちなみに、有人レジの場合の 1 for 1 はどうなっているのかというと、
それはレジのおばちゃんの記憶による。
おばちゃんが、その日のプロモーションを全て把握して記憶していれば、
その場で勝手にマイナスしてくれる。
しかし、ハズレのおばちゃんのレジに並んだ日には、
自己申告でおばちゃんに伝える必要がある。
その場でおばちゃんが理解すればその場でマイナスしてくれるし、
おばちゃんが納得しない場合は、おばちゃんが陳列棚に確認に行く。
その後、マイナスしてくれる。
結論、この場合も自己申告が安全、ということだ。
正直こういうことに気づいたのは、
今年に入ってからだった。
いままで数え切れないほどスーパーマーケットでプロモーションの商品を買ってきたが、
自己申告をしたことがなかったし、レシートも確認するタイプではなかったので、
定価を支払ってきたのだろう。
飲食店で自動で 1 for 1 になるのだから、
スーパーマーケットも当然、自動でレジで 1 for 1 されているものだと思いこんでいたのだ。
まさかこんな罠があったとは。
13年近く住んでいても、まだ誤解していることはあるものだ。
まとめておくと、
シンガポールのスーパーマーケットで、
1 for 1 ( buy one get one free ) の商品を買う場合、
無人レジではその分をバーコードスキャンしない(2個買うなら1個だけスキャン)
有人レジでは念のため自己申告
これが正解。



