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ダメダメな瞬間こそ人生のターニングポイント(144)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2023年6月16日
  • 読了時間: 4分

ネガティブなことがあって

なんか自分に自信を失って、

それが何度か重なってしまった時。


自分なんてほんとダメダメな人間だな、と自己肯定感が最低レベルに落ちているときって、

なにか新しいことに挑戦する自信すらないから、身動きが取れない。

でもその瞬間こそが、人生の強制リセットボタンを押すことができる精神状態でもある。





遊びに明け暮れた楽しい大学生活が終わり、

新卒社会人になったころ。

最初の1ヶ月は目まぐるしく過ぎるのであまり何も感じないが、

2ヶ月目くらいから、なんかおかしいと思い始める。

23時過ぎまで会社にいるのは当たり前な状況だったし、

翌朝7時に会社に着くのも当たり前になっていた。


週に一度の休みは疲れ果てて昼前まで寝ていて、

起きてご飯を食べるともう明日の会社が迫ってくる。

残業代は全て出たからお金は貯まるものの、

スーツを新調したりして割と消えていく。


いつ遊ぶんだ?この生活は。。

と思い悩み始めて、以前も書いたように、

時間とお金の両方が欲しい、

と猛烈に思い始める。


仕事はもう目を瞑ってても出来る内容になってくるから、

なにか新しく学ぶみたいな喜びもなにもなくなってくる。

こんなはずじゃないはずだ、と自己肯定感が下がってくる。




おりしもそんなとき、

当時大学時代からお付き合いしていた女性となんかうまく行かなくなってくる。

お互いの環境が変わることによって、

一緒にいる時間が圧倒的に減るのだから当たり前だ。

なんだか自分に自信がなくなってくる。


でも、なんとなく社会人になったしこのまま結婚とかするのかなーという考えもあって、

ちゃんと社会人しなきゃいけない、という思いが出始めてた。

もう無茶は出来ないな、という。

思い通りの人生をチャレンジしたいという自分に嘘をついて生活をすることで、

さらに自信はなくなっていく。




会社をやめるきっかけになったのは、

以前も書いたように同僚の過労死だ。

この労働時間はやっぱ異常だと強く認識したことによるものだ。

もうこの時点でこの仕事は辞めるべきだと考えてはいた。

だけどまだそれでは究極のダメダメ状態には足りなかった。

なんかネガティブなことが続いて自分に自信がなかったし、自己肯定感は下がりまくっていはいたが、

まだあとひと押しが足りなかった。


そういうダサい雰囲気というのは伝わるもので、

会う時間が減っていた当時の彼女と久しぶりに会ったときに、

思いっきりかっこわるくフラレた。

「なんか(カッコ悪い方向に)人が変わっちゃったよね」

「もっと自分の思い通りにカッコつけて生きてたよね」

的な感じの。



これが決め手だ。




ほんとダサいついでに、この情けない出来事が、最後のひと押しになったのだ。

なんかぷつーんと切れた。

落ちるところまで落ちた人。




何かを新しく始める自信が持てたから、

とかじゃないし、

何か勇気を与えてもらったから、

とかでもない。

ポジティブな感情とかでは一切ない。


究極のダメダメな瞬間こそが、

人生の強制リセットボタンを押すきっかけになったわけだ。

なんせ、その瞬間の自分はもう無敵の人だ。

捨てるものがない。

失うものがない。

自信も失ってたし、自分も見失ってたし、好きだった女性も失ったし、

ここで仕事を失ったとて何が怖いものか。

むしろ、全てがゼロにできてスッキリする。


こうして会社を辞めることになる。


この「女性にフラれる」という事象がなければ、

もしかしたら1年位は会社で頑張ってみようと思っていただろうし、

1年会社にいたら、多分順応してもう1年さらに会社にいただろう。

その後は、、もう言うまでもないだろう。




守るものがあるときは

なかなか挑戦が出来ない。

せっかくの学歴で就職したのにここで辞めるとキャリアが、、、とか。

大切な女性がいるのだから安定した収入が、、、とか。

冒険を始めるには邪魔が多すぎる。

そして、自分の信念を貫いていないことに対して自己肯定感が下がっているし、

自分に嘘をついていることで自分に自信が持てなくなっている

もう新しく冒険する自信がなくてそこから抜け出せなくなる。





何が言いたいかというと、

人間、ダメダメすぎる瞬間こそが、

捨てるものがない、失うものがないほど落ちた瞬間こそが、

実は最高の人生を作るターニングポイントになりえちゃう、ということだ。

強制リセットボタンを押せるのは、そういう瞬間なのだ。

その瞬間はもう無敵だ。


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ロードバイクで。向こうに見えるのはもうマレーシアのジョホールバル。



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自分にも40歳がやってきた。

We don’t stop playing because we grow old;

we grow old because we stop playing.

​​何かを始めるには良い歳だ。

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