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シンガポールの学生アルバイト事情(141)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2023年5月31日
  • 読了時間: 3分

自分が子供の頃の初めてのアルバイト(というか社会経験)は、

中学生のときの春休み。


友達のお父さんが土建屋の社長だったので、

そこの寮で住み込みで働くという経験をさせてもらった。

まぁ働くと言ってもたかだか中学生なので、

どちらかというと社会見学。働くおじさんたちの現場を見学させてもらったという程度。


バイト料というものもそもそも設定されていなくて、

楽しく合宿感覚で過ごさせてもらった後に、お別れのときにお小遣いをくれたという感じ。

もう30年以上も前の日本の、友達の親も実の親のように接してくれるあの雰囲気そのままの日々だった。





さて、長男が夏休みにアルバイトをしてみたいと言い出した。

時間が経つのは本当に早い。もうそんな年齢か。

PR(永住権)もあることだし、

まぁお金もらって働くかどうかはさておき、

そういう社会経験は一度はしたほうがいいよね、と思い、

ちょくちょく調べてみたり、友達の飲食店で聞いてみたりした。


特に時給とかは自分もシンガポールの基準を全く知らなかったので、

よい機会だと思ってヒアリング。




その辺によくあるタピオカドリンク屋さんなどでいうと、

時給12ドルとのこと。1SGD=100円とすると1200円程度。

自分の学生時代から考えるとかなりいいほうだ。

当時は650円とか800円とかだったし、1000円超えるとかなり稼げるといった印象だった。




そして友達の飲食店とかで聞いてみると、

時給18ドルとのこと。

なんと1800円だ。

我が子が日本語・英語・中国語のトリリンガルだから役立つと思ってもらっているのか、

なかなかに高給取りだ。




そして驚いたのは、

教える側の仕事。

例えば勉強しかり、スポーツしかり。

時給30ドル。

これはやばい。

2時間で6000円も稼げちゃう。

たった1日2時間、それが10日間で600ドルも稼げてしまうのか。




これは馬鹿にできないなーと思いつつも、お金のことはさておき、

社会経験という意味ではいい刺激になるんじゃないだろうかと思っている。




まぁ今や日本では時給2000円でも飲食店のバイトが見つからないというし、

シンガポールでもGrabタクシーとか安くて便利だったが、

そんな低賃金では働かないという運転手が増えたおかげで、

利用料は上がっている。


こういった人件費的な部分は上がるしかないなと思っているし、

やすい労働力をバングラデシュとかインドネシアとかに頼っているシンガポールや、

はたまたヒスパニックに頼っているアメリカもしかりだが、

彼らの機嫌を損ねると社会が回らないわけだから。


こういった職種すべてをAIやロボットが担う時代になれば、

何も問題はないけども、その時代がくるまでにまだ少し時間がかかるだろう。

それまではここの部分の人件費は言われるがままに上がるしかないだろうなと。




話がそれたが、まだまだ子供な長男ですら、この時給提示なのだから、

大学生とかを雇おうと思うと、こんな時給でも集まらないだろうな。

ネットでセドリでもすれば簡単に稼げる時代に、飲食店でホールで立ち続けるとか、

やりたいと思わないだろう。



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ホーカー(屋台)でついつい注文してしまう手羽先。美味。



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自分にも40歳がやってきた。

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we grow old because we stop playing.

​​何かを始めるには良い歳だ。

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