世界TOPクラスに平和な先進国デンマークの首都コペンハーゲンのど真ん中にある自治区クリスチャニア。(024)
- K

- 2019年5月28日
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乗り継ぎでコペンハーゲンに1泊立ち寄ったときのこと。
ここデンマークの首都コペンハーゲンには地上最後のヒッピーの楽園がある。
その名はクリスチャニア(Christiania)。
そんなことを聞いたら見るしかないので、
自転車を借りてふらっと行ってきました。
日本人にはあまり知られていないのかもしれないですね。
ヨーロッパでは毎年観光客が大量に押し寄せる有名な場所だそうで、
この日も観光客で大賑わい。

地図で調べてみると結構な大きな敷地にある自治区でして、
デンマーク政府が「社会的実験」としてクリスチャニアを認めていたそうです。
その後対立を繰り返したものの、現在でも堂々とこの自治区が存在しているわけです。
始まりは1971年、軍用地だった場所に子供の遊び場としてフェンスが壊されたらしく、
今では34ヘクタールの広さに1000人程度の人が住んでいるそうです。
行ってみて気づいたのですが、
これがもっと僻地かと思っていたのに、
コペンハーゲンのど真ん中。
運河沿いで木が生い茂り自然と見事に調和していて、
一歩踏み入れればさっきまでの都会の雰囲気は何だったのかと思うほどに、
別世界が広がります。

自分たちはEUに属していないという主張にもあるように、
完全にデンマーク政府とは別の独特なルールで経済が形成されていて、
クリスチャニアの国旗も存在しています。
ただ、このコミュニティの住民も、
社会福祉国家として名高いデンマークのメリットは享受しているようで、
税金はデンマークに支払っているとのこと。

アートな雰囲気が満載でして、
自由な落書きと自由な造作物、手作りな遊び場や屋外ライブ場、スケボー場など、
ほんとクリエイティブ。
レストランあり、アパレル屋さんあり、
住民たちが物々交換できるマーケットもあり、
上手に経済が回っている感じがします。
このエリアの一部の地域では、Pusher Street(プッシャーストリート)があり、
マリファナが堂々と販売されていて、
その付近の野外レストランでは、葉っぱのにおいしかしません。
もちろんこの付近は写真撮影禁止ですので、ご注意を。
かといって、殺伐とした感じも危険な感じも全く感じない、
非常に平和な観光名所なので、子供も普通に走り回っています。

独自のルールが存在するここでの主なルールは9項目。
武器禁止
ハードドラッグ禁止
暴力禁止
車禁止
防弾チョッキ禁止、などなど。
その他、
Green Light District(マリファナ販売エリア)でのルール3項目。
Have fun
Don’t run
No Photos

ランニングをする人、
ピクニックを楽しむ人、
マリファナを嗜む人、
仲間とお酒を飲む人、
馬で移動している人、
遊具で遊び回る子供、
圧倒される観光客、
それを引き連れるツアーガイド、
このごちゃ混ぜな感じが、すごくいい。

世界TOPクラスに平和な先進国デンマークの首都コペンハーゲンのど真ん中にある自治区クリスチャニア。
ヨーロッパのヒッピーコミューンには、
いろいろ行ってみたけど、
クリスチャニアは一度行ってみたほうがいい。
常識が通用しない調和が感じられると思う。
きっと好きになります。


