部首名は覚えておくべきものなのか(095)
- K
- 2021年5月31日
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表題の件について、この問いを見ていただきたい。
問題は、
線を引いた部分の漢字に共通する部首名をこたえなさい
というものだ。
シンガポールでバイリンガルやトリリンガル教育をする際に、
なくてはならない存在、それは日本語補習校だ。
この存在は本当にありがたくて、先生方も非常に優秀な、親身になってくださる方々ばかり。
このおかげで、我が子たちの日本語レベルはなんとか維持できている。
関係者の方々には頭が上がらない。
表題の件に関しては、補習校がどうのこうのではない。
そこで使われている、国語のテキストの中身の話だ。
以前も少し、
で書いたけど、
こういう内容がまだ国語の授業内容として変わらず残っていることに驚く。
時代に合わせてブラッシュアップされるべきだと思うが、
どうだろう。
ちなみに、冒頭の問い（１）の回答は、
𠆢(ひとがしら、ひとやね) だそうだ。
きっと大昔習ったことがあるのだろうが、完全に忘れていた。
40年以上生きてきて、いままで役に立ったことがない知識であることから考えると、
今後40年もまた、この知識を使うことなく、生きていくだろう。
もちろん、これを教える先生方は教材に沿った内容なので、省くわけにはいかないだろう。
問題は昔から改革されることのない、教材の内容であって。
誤解なきよう書いておくと、自分自身、
「無意味なことなんてない」派の人間だ。
今はそれが一見無駄なことに見えても、
スティーブ・ジョブズが言ったように、Connecting the dotsだ。
将来なぜかその点が活きてきて線につながるものだ、と思っている派だ。
だけど、
この部首名を覚えさせることに関して言えば、
「将来なぜかそれが効いてきて、太い線になったよ」
ということが起きるとは思えないのだ。
結論として、
私自身には、日本の教育を改革したいというような崇高な思いもバイタリティもない。
なので、そこは偉い人がいずれやってくれるであろうから、
傍観する立場なので避難をしても仕方がない。
でも、こうなってくると意味のあることを無料で講義してくれているオンラインコンテンツの圧勝であって、
親としては複雑だ。
少なくともこの歳まで役に立つことがなかった部首名を、
思い切って日本の教育カリキュラムから省いてしまっても問題ないと思うのだが、いかがだろうか。
