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我慢ができないたったひとつのこと(157)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2023年9月12日
  • 読了時間: 4分

基本的に争い事は苦手だ。

そういう星回りだ。

平和を好む遺伝子だ。

だから人と言い争いをすることはまずない。

「人と自分は違うから」というおまじないで怒りの感情など忘れ去っている。


家族に対しては少し声を荒げることもある。

それは愛情からくるものがほとんどだ。

声を荒らげている方が苦い思いをしている、というケースが多いし、

なんなら声を荒らげたほうが効果的だななどと思って、怒っているふりをしていることすらある。




そんな自分が、

昔からどうにも我慢ならないことがひとつある。

それは、

自分より詳しくない人が否定してくること

だ。


これだけは昔から我慢ならなかったし、

いまも我慢できない。




否定してくる人のタイプは主に3つと言われている。

  • 邪魔(よくわかっていない)

  • 心配(よくわかっていない、身内に多い)

  • 心底(めっちゃわかっている)


邪魔は文字通り邪魔したいだけなので論外だ。


その事象にめちゃ詳しい人が心底とめにくるパターンは、むしろありがたい。

聞くべきだろう。




めっちゃやっかいなのは、

全然わかってない、もしくはたいして詳しくない、もしくは今は詳しくない、類の人が、

親身になっているつもりで心配してとめにくるパターンだ。

これは、この行為自体が悪だということを自覚していないだけに、ことさら面倒なのだ。


詳しくもないわかっていもいないあなたに聞いちゃいないのに、

どこからか湧いてきて、全力のマイナスオーラを出してくる。




自分は前回書いたように、繰り返せないタイプの人間なので、

だいたいいつも人と違うことをしたくなってしまう。

昔からそうだ。

社会に出てからも、毎日同じ時間に同じ場所に通うことができないので、

自分で何かを始めるしかなかった。

ゆえに常になにかに挑戦する暮らしを送ってきた。


人と違うことをやるので、

それを異分子だと感じた周りの人が、「やめとけ」と言いに来る。

本気の心配が入っているので、無下にスルーも出来ない。

これほど厄介なものはなかった。

挑戦の志を折りにかかる行為に他ならないからだ。



なんで詳しく知りもしないのに、

なんで経験したわけでもないのに、

雰囲気だけで立ちはだかるのか。




詳しくないしわかってないけど、心配なんだというのであれば、

それを伝えてくれれば十分だ。

ただただ、見守ってくれたほうが、こちらとしてはありがたい。

そして万が一穴に落っこちたら、そのときは、

縄でも投げてほしい。


でも現実は、逆に、

詳しくないしわかってないのに、出来ない理由をいっぱい並べたりする。

そしてたまたま予想が当たって穴に落っこちたときに、

「だから言うたやんけ」とドヤってどっか行ったりする。

それじゃ、まさに泣きっ面に蜂だ。




こういうことを何度も経験していたので、

妻と家族になると決めたときも、

これからも何かと新しいことを始めていくと思うので、

「やることに口を出すんじゃなくて、優しく見守ってくれると嬉しい」

と伝えたのを覚えている。



心底詳しくて、否定してくれる、とめてくれる人は、

否定するだけでなく代案を出してくれる場合が多い。

耳に入れるべきはこれ一点のみ

むしろありがたく喜んで聞き入れる。

それ以外は雑音なので、耳を塞いで走り去ったほうがいい。



40代になってからは、さすがにこういう経験はなくなってくるが、

自分か経営する社内では似たようなことがまだ起きた。

いわゆる改革派の経営者と保守派の役員との間で起きるやつだ。

新しい技術に全く詳しくない役員が「現状維持」をかざして否定してくる。

わかってないので当然代案も出せない。

あぁ、これが役員の高齢化なのか、と思った記憶がある。




いつの時代も、どの社会でも、

自分より詳しくないのに否定してくる人というのは尽きない。


自分も歳をとってきて、そういう人間になってしまうのは絶対に嫌だ。

だから、

子供が何かをやりたいと言ってきたときは、

まず自分が知らないことであればその機会に詳しくなるように心がけている

知らないくせに雰囲気で否定するようなひどい大人にならないように



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久しぶりに訪れた台北。


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自分にも40歳がやってきた。

We don’t stop playing because we grow old;

we grow old because we stop playing.

​​何かを始めるには良い歳だ。

© 2019 Time to move on. - 40歳がやってきた

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