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シチリア島は気候含め最高だった(168)

  • 執筆者の写真: K
    K
  • 2024年7月8日
  • 読了時間: 5分

以前、「幸福度は天候に大きく左右される(050)」という記事を書いた。

自分にとっては気候というものは、QOLを大いに左右する。

最近のシンガポールは乾季でも雨が多く、曇天が続き、

スカッと晴れる日が非常に少ない。

これは本当に気分が下がる。


そこで、

家族旅行に行ってきた。

子供たちのサマーホリデーのときは、ゆっくりとヨーロッパに行くことが多いが、

今回は、ビーチにも飢えていたので、シチリア島にターゲットを決めた。


いままでイタリアは何度か旅しているけど、

ローマやヴェネツィアなど止まりだった。

南イタリアが素晴らしいというのは、友人からも散々聞いていたが、

いままで訪れたことはなかった。


そこで、今回は、

シンガポールからミラノ発着の便をとり、

ミラノから南下していく計画に。


ミラノはニューヨークから合流した友人夫婦と再開し、早速美味いものを食いまくり。

ボローニャでは地元友人家族の別荘に泊まらせてもらい、

フルアテンドされて美食を思う存分楽しみ。

すでに何キロか増量した後に、

いよいよシチリア島に入った。


シチリア島では、

そびえ立つ豪快な崖がビーチの背景に映える小さな町サン・ヴィート・ロ・カーポ、

西側の港町でありエーガディ諸島への玄関口トラパニ、

エーガディ諸島のなかでも船が浮いて見えるほど海がきれいなファヴィニャーナ島、

に滞在した。



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San Vito Lo Capoの朝焼け

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Trapaniの海

ものすごく気に入ったのは港町トラパニだ。

なにがすごいって、もう、街の中にあるのに、

海が透明すぎる!

鮮やかな青のグラデーションが果てしなく広がっている。

街の中でこの水の透明度を維持しているのは、どういうことなんだろうか。

泊まった宿がめちゃくちゃ良すぎたのもあるが、部屋からこの景色が見えるから、

永遠にこの景色で飲める。


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Trapaniの街なか

そして港町だけあって、

魚介が美味しすぎる。

特にエビを使ったパスタ等はもう、

レベルが違っていた。

圧倒的なUMAMI。

とにかく毎日毎食、魚介を食べた。

肉には目も触れず、魚介だけをひたすらに食べた。



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Favignanaのビーチ、Cala Rossa

そしてファヴィニャーナ島。

これは、もう写真では1ミリも伝わらない、間違いなく今まで見てきた海で最も美しい海だった。

本当に永遠に見ていられる色。

なんと表現していいかわからない色。

なぜ自然にこの色になるのか。

恐れ多くて写真を加工することができない、圧倒的な自然の美しさがそこにはあった。


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キャプテンにドローンで撮ってもらった

当然のように船の影は海の底にはっきりと映し出されるほどの透明度。

毎日毎日ひたすらレンタルした自転車(電動)で島をくまなく走り回った。

あちこちにあるビーチを訪れ、

泳いでは自転車に乗り、

のどが渇けばフローズンオレンジジュース屋さんで潤す。

そういう毎日を過ごした。


そしてファヴィニャーナ島は物価はトラパニより高め(観光地なので)なのは当然だが、

食事もしっかりと美味しかったのがさらにポイント高い。


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ツナステーキ

魚介のタルタルや、魚介のパスタが美味しいのはもう当たり前過ぎて割愛するが、

実はファヴィニャーナ島で自分の中の一番は、ふらっと入ったLocanda 23というレストランの、

「マグロステーキ」だった。

マグロのステーキなんぞ、いままで何回も食べてるし、

さして美味しいと感じたことはない。

どちらかというとパサパサしてあまり口当たりの良いものではない。

という自分の考えを180度変えてしまうくらいに、

ここのマグロステーキは素晴らしかった。

お店の人がマグロを釣ってきている動画を見せてくれた。

「今日はこれをさばいたから、おすすめだ」と。

最高すぎて皆がっついたので、一瞬でなくなった。


とにかくこの旅では、好きなものを好きなだけ食べた。

値段なんて見もせず、ガンガンたのんだ。

ヨーロッパも物価が高くなってる、などと言われるが、

シンガポールのアホみたいな物価高からすると、

すべてのものがおっそろしく安いので。


シンガポールでは夜に家族4人で食べに行ってワインでも飲めば、

400ドルを超えないことはほぼない。

それもお腹いっぱいではなく、控えめにして、ワインも少なめに飲んで、これだ。


でも、イタリアはワインなどスーパーで買えば3ユーロとかでもある。

飲食店でもたいていボトルは20ユーロ程度である。

生の魚もシンガポールでは高級品だが、ここでは大衆料理だ。

家族4人でお腹いっぱい好きなだけ食べて飲んで、200ユーロ程度。

シンガポールドルでいうと300ドル程度だ


美しい山(崖?)、美しい海、気さくで親切な人、美味しいし適正価格な食事とお酒。

これだけでも十分に幸せ過ぎたけど、

今回、シンガポールに帰りたくなくてグズりまくってしまったもう一つの幸せ要素は、

気候」だ。


気候が良すぎた。

カラッと晴れる。

とにかく晴れる。

もちろん日差しはきついので晴れると暑いは暑いが、

乾燥してるので、日陰に入ると全く暑くない。

まさにバルセロナのそれだ。


晴れが続くとアフリカからの砂が空を覆い、晴れているのに霞んでいるという現象が起きるが、

夜中に雨が降った翌朝とかはもう、

遮るものがなにもないブルースカイ。

思わず外に飛び出したくなる、そういう気候だった。



シンガポールに住んで15年目。

ここまで長く住んでいるのはシンガポールが好きだからだ。

安全でコンパクトで頭の良い国、シンガポール。

だけど、ここ数年、

シンガポールから出たい気持ちがどんどん強くなっている。

アホみたいな物価はまぁ仕方がないので我慢できるが、

我慢できない要因がシンガポールの気候だ。

気候変動の影響だろうが、

とにかく、もうシンガポールに乾季はないと言っても過言ではない。

通年、とにかく、雨が降る。

一瞬いい天気と思って外出しても、急に地獄のような黒い雲が空を覆い、

爆音の雷とともに雨が降り出す。

雨じゃない日でもとにかく曇っている。


自分がシンガポール居住に耐えられなくなるとしたら、

原因は間違いなくこの気候だ。

毎日毎日降る雨に、シンガポールにいると外出する気が起きなくて部屋に引きこもっている。

早くまた旅に出たい。

あの気候がすでに恋しい。


ということで、シチリア島、ファヴィニャーナ島は、

人生で一回は行っとけ案件です。



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自分にも40歳がやってきた。

We don’t stop playing because we grow old;

we grow old because we stop playing.

​​何かを始めるには良い歳だ。

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